字体(じたい)

書のコトバ

書の入り口には、少しややこしい言葉が存在しています。最初のうちに、ある程度のイメージを作っておくことは、すごく有効です。
例えば、「字体」、「書体」、「書風」などではないでしょうか。

今回取り上げるのは「字体」。字体とは、文字の骨格とされています。例えば、三本の線が横ならびなら「三」。縦ならびなら「川」という感じです。

先日の投稿「臨書と創作」で取り上げた「然」の字。「犬」の部分が、「火」になっていますよね。これが「書写体」という字体です。
書写体とは、かつて書かれていた姿を指します。かつて書かれていただけあって、実際に書いてみるとなめらかに運筆しやすく、歴史の深みを感じることができるかもしれません。

江守賢治先生編。三省堂刊。

「然」の字が掲載されている見開き
「然」の書写体が掲載されています

字体には、そのほか「旧字体(きゅうじたい)」などがあります。次回、取り上げていきますね。

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