姑息(こそく)

コトバのリスト

間違った使い方をされる言葉の代表格が、この「姑息」ではないでしょうか。

正しい意味は、「一時しのぎ」、「その場逃れ」と言った、根本的な対策ではなく、一時的にその場を乗り切ろうとする様子を指します。
用例としては、「姑息な手段」、「姑息な答弁」、「姑息にしかならない」などが挙げられます。

多くの誤用例は、「卑怯」という意味で使われるパターンのようです。
例えば、「卑怯な人」という意味で、「姑息な人」と使った場合、残念ながら誤用となってしまいます。

「こそく」という読みが、「こそこそ」など、「卑怯」を連想させるのかもしれません。

しかしながら、誤用の代表格で頻繫に取り上げられながら、しぶとく誤用される「姑息」に不思議な言葉のちからを感じます。
ひょっとしたら、誤用が誤用でなくなる時がくるのかもしれません。

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