急いだり、速く歩く、または走る事を表す言葉は「小走り」の他に、「駆け足」「早歩き」「早足」「急ぎ足」「疾走」などがあります。
そんな中、「小走り」という言葉の響き。なんとなく、可愛らしさを感じるのですが、みなさんはいかがでしょうか。
シンガーソングライターの谷村新司さんの曲に『スーパースター-MY SUPERSTAR-』という曲があります。1982年に発表された曲で、谷村新司さんの作詞作曲です。同年に発表されたアルバム『JADE/翡翠』の3曲目に収録されています。
この『スーパースター-MY STARSTAR-』の中に、
「貴方を待った駅のホームを
小走りに会社に向う私に
聞こえてきた貴方の歌が
ベルとざわめきにまぎれ」
という歌詞があり、「小走り」という言葉が使われています。「小走り」という言葉を聞くと、この曲を思い出します。
2014年、谷村さんは、閉館が決まっていた青山劇場で、3日間限定のファイナル公演を行い、2014年12月19日の公演が、2015年に発売された二枚組Blu-ray『THE FINAL 谷村新司青山劇場リサイタル~2003「句読点」&2014「CURTAIN CALL」』の「DISC 2」に収録されています。
この中で谷村さんは、この『スーパースター-MY SUPERSTAR-』を歌われる前に、「全国をコンサートで40年間以上まわっていると、いつも追いかけて来てくださる方がいて、そんな人たちの気持ちを一つの作品にして、その方たちに捧げられればいいかなと、そんな思いで作った歌」とおっしゃっています。
谷村さんが選んだ「小走り」という言葉を通して、主人公の女性が、とっても幸せに描かれています。
コメント