爪(つめ)

みなさん、爪を切ることは、ある程度、定期的にしますよね。髪も当てはまると思います。

木や紙や糸を切るのとは少し違って、爪や髪を切る時は、それまで過ごした時間や出来事を思い出すことがあるのではないでしょうか。

ところで、爪と言って思い出す楽曲がいくつかあるのですが、中島みゆきさんの曲の中から一つ取り上げてみたいと思います。

中島みゆきさん作詞作曲の『やまねこ』です。
武器としての「爪」を、やまねこを通して、女性の感情を鋭く悲しく表現した曲。

「傷つけるための爪だけが　抜けない棘のようにひかる」
「天(そら)からもらった贈り物が　この爪だけなんて」
という歌詞に、痛々しい、切なる女性の感情が、「爪」を通して表現されています。

「爪」に焦点を当てた曲はほかにもあります。爪を切る時、みんないろんな思いを巡らせているのですね。

ちなみに、私が書いた「爪」の第三画目が跳ねているのは、行書体と見て頂ければと思います。