胸がドキドキすることですが、一般的にはその原因が、心配事や不安である場合に、「胸騒(さわ)ぎ」が使われるようです。
辞書やネット検索でも、そのように説明されています。
私は、「胸さわぎ」という言葉に、「ときめき」や「期待」といったイメージも持っています。
それは、谷村新司さんの楽曲『三都物語』から受けているイメージだと思います。
『三都物語』は、作曲は谷村新司さんですが、作詞が多夢星人こと、阿久悠さん。
その歌詞の中に、「胸さわぎの 旅はいま始まって 時の流れのままに こころを遊ばせ」と綴られています。
そして、「景色に染まって」、「なんて 街 それぞれ 美しいの」、「紅くいろづくときめき」、「感じるよろこび」、「季節に恋して」、「朝に舞う夢」といった、こころの豊かさを表現した言葉が、美しくちりばめられています。
そして、「あれっ、ほかにもどこかで聞いたような」と思って、考えていたら、思い出しました。
谷村新司さんの楽曲『ハーヴェスト』でした。谷村新司さんの作詞作曲です。
『ハーヴェスト』の歌詞の中に、「ハーヴェスト ここより少しでも遠く ハーヴェスト 今 とびきり胸騒ぎ」と使われています。
そして、「心の鍵を開けたら」、「心のアクセル踏んだら 夢の実取りに行こう」、「風をおこしてる快感 不思議なときめき」、「私の人生悪くないじゃない?」、「ささやかな奇跡が始まる」、「曇り空のその上は 満天星の海」、「ほんの少しの勇気が 私を変えてく」、「ちょっぴり型を破ろう」、「笑顔で走り出せば」、「自由の風を抱きしめて」、「今 私が生きている」といった、元気や勇気をもらえる、明るい言葉が続けられています。
「胸騒ぎ」を感じたとき、それは、今よりもっとこころ豊かになる予感だよ、と阿久さんと谷村さんは教えてくれているのかも知れませんね。
ちなみに、2000年発売のCDシングル『ハーヴェスト』の中に、この『三都物語-ミレニアムバージョン-』が一緒に収録されていることに気づいて、びっくり! 胸騒ぎを感じました!
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