谷村新司さんの曲に『乾杯』という曲があります。谷村さんのCDアルバム「オールドタイム」の一曲目に収録されています。
『乾杯』の歌詞の中に、「合格のハガキを握りしめて 誰もいない真夜中 公園で歌った」とあります。この歌詞の中の主人公が、若き日に、オーディションに合格した時の一幕です。
この曲を聞くと、私が、文部科学省認定の硬筆書写検定1級の、合格ハガキを受け取った時を思い出します。何回もの不合格の末、やっと合格出来て、近くの公園に行き、夜空を見上げたことが鮮やかに蘇ります。
『乾杯』という曲は、年を重ねた主人公が、これから台頭して来る若者に舞台を譲る穏やかな覚悟を、あたたく美しく、そっと描いた優しい曲です。
『老優ーキャスティングー』という曲もあり、『乾杯』と同じ世界がテーマでありながら、また違ったテイストで描かれています。『老優ーキャスティングー』は、谷村さんのCDアルバム「伽羅(きゃら)」の中に収録されている一曲です。
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